平日の遅い時間。
仕事終わりの疲れを引きずったまま、自宅のインターフォンが鳴った。
玄関に現れたのは、落ち着いたトーンの声と笑顔をまとったセラピスト、橘れいかさん(仮名)。
長めの黒髪、シンプルなワンピースがよく似合う。見た目の派手さはないが、醸し出す雰囲気は“品のある大人の女性”そのもの。
「今日はよろしくお願いしますね」
その一言で、部屋の空気が少しやわらかくなった。
■ 01|静かに始まる施術、でも確実に惹かれていく
シャワーを終え、紙パンツを履いてマットへ横たわる。
れいかさんは黙ってオイルを温め、手のひらで背中にそっと触れる。
第一タッチ。柔らかく包み込むような手の動きに、思わず深く息をついてしまった。
「力加減、大丈夫ですか?」
耳元に届く声は低めで落ち着いていて、どこか“支配されている”ような気分にもなる。
強すぎず、弱すぎず。全身を均一に包むストロークは、まるでベールのよう。
いつの間にか目を閉じ、感覚だけに集中していた。
■ 02|密着と吐息、見えない色気に包まれて
うつ伏せで脚の施術に入ると、彼女の太ももが自然と自分の脚に沿ってくる。
距離が近い。でも不快感は一切ない。
ふくらはぎから太もも、そして臀部へ。
ゆっくりと、呼吸とリズムを合わせるような施術。
彼女の吐息と、自分の心拍音がだんだん重なっていく。
仰向けになった時には、すでに心は完全に彼女に預けていた。
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