久しぶりに予定のない休日。最近たまっていた疲れを癒そうと、前から気になっていた「アロマエステティックサロン」を予約した。
事前に指定したエリアのホテルで待つこと10分。ドアをノックする音が響いた。
迎えてくれたのは、30代後半くらいに見える女性。如月ひとみさん(仮名)。
優しげな目元と上品な微笑み。その場に立った瞬間、空気がふんわりと和らぐような、穏やかで落ち着いた雰囲気を持った女性だった。
■ 01|ゆっくりと心を解きほぐすような導入
軽く挨拶を交わしながら、タオルを丁寧に広げ、荷物の位置まで気遣ってくれる所作。
すでにこの時点で「この人、接客丁寧だな」と実感。
シャワーを浴び、紙パンツ(横スリット)に着替え、ベッドにうつ伏せで横たわる。
「それでは始めますね」
その一言とともに、ひとみさんの手が背中に触れた瞬間──全神経がリラックスへと切り替わった。
手のひらから伝わる温もり。呼吸に合わせてゆったりと滑るリズム。
「ただ撫でる」のではなく、芯から疲れを吸い取っていくような力強さと優しさが、見事に同居していた。
■ 02|計算された“緩急”で、身体が目覚めていく
背中から肩、腕、脚と順に移動する動きには、流れるような一体感があった。
「お疲れが溜まってる感じですね」と静かに話しかけながら、凝りのある部分はじっくり圧をかけ、やわらかい部位はスライドタッチ。
ときどき、指が太ももの内側にスッと入り込んだかと思えば、すぐに離れる。
その“触れては離れる”絶妙な距離感に、徐々に意識が研ぎ澄まされていく。
彼女の所作は一つひとつが上品。
密着にしても、あくまで“自然な動きの中”に忍ばせる感じで、いやらしさはまるでない。
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