出張先のホテルに戻ったのは、数字だけ見れば悪くない一日の終わりだった。
案件も動き、上司への報告もスムーズ。
それでもスーツの肩まわりに残る張りと、妙な空白感だけはごまかせない。
このままベッドに倒れ込んでも、翌朝のコンディションは見えている。
そう判断して、以前から気になっていた Star Massage Spa Group に連絡を入れた。
レスポンスは早く、無駄のない案内。現場オペレーションが見える返信だった。
「ここなら、“外れ”は少なそうだ」
ビジネス感覚でそう損益分岐を計算しつつ、部屋を整えて到着を待った。
■01|第一印象:距離の詰め方だけが妙に大人な“小悪魔”
インターホンが鳴り、ドアを開けると遥(仮名)が立っていた。
幼さの残る顔立ちなのに、目だけは相手の様子を測るような落ち着きがある。
「お仕事、今日はだいぶ攻めてきましたよね?」
そう言いながら、靴を揃える仕草まで自然に決まっている。
単なる人懐っこさではなく、
「相手の疲れ方をネタにして、会話の主導権を取りに来るタイプ」だとすぐに分かった。
■02|施術序盤:軽い圧で“反応テスト”だけをしっかり行う
うつ伏せになり、背中に温かなオイルが落ちる。
最初のタッチは驚くほどソフトで、強く押してくる気配はない。
「ここ、集中している時に無意識で力入ってません?」
「このあたりは、我慢してる人の固まり方ですね。」
軽い調子の会話とは裏腹に、指先はしっかりと身体のクセを拾っている。
強さよりも情報を優先する。
前半を“リサーチフェーズ”にしているマーケターのような動きだった。
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